2020/05/30
Critical illness polyneuropathy
この論文が読みたい!
https://www.thelancet.com/journals/laneur/article/PIIS1474-4422(11)70178-8/fulltext
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32076765/
2020/05/28
Thiamine & Oxythiamine
The Uremic Toxin Oxythiamine Causes Functional Thiamine Deficiency in End-Stage Renal Disease by Inhibiting Transketolase Activity
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/27198804/
Kidney Int. 2016 Aug;90(2):396-403. doi: 10.1016/j.kint.2016.03.010. Epub 2016 May 16.
Thiamineも奥が深いな。
Thiamineはピルビン酸デヒドロゲナーゼとトランスケトラーゼ(ペントースリン酸回路の酵素)の補酵素として働く、透析患者ではこのトランスケトラーゼが阻害されていることが報告されており、その原因を探った実験。
実際の透析患者からの採血(n=48)を分析した。
1) Thiamine濃度
なんとplasma thiamineは透析患者で高いという結果に、またoxythiamine(トランスケトラーゼの阻害作用を持つ)の濃度もhealth controlと比較して高かった。
2) oxythiamine濃度が高いことがトランスケトラーゼの原因であると考えられるか?
しかし、この研究によると、oxythiamineは人体の中ではありえない環境でしか(PH 3以下、100度以上)thiamineからは変換されないということがわかっている。つまり摂取したthiamineがoxythiamineに変わったわけではなく、食物が酸や熱によって調理されている時に変換され、それを摂取し、それが体内に残ることで増加すると考えられる。
3) oxythamine とトランスケトラーゼ阻害は相関しているか?
していない。この理由としてoxythamineは透析で取り除かれるが、oxythamineがリン酸化されたOTPPは赤血球内にあるため、取り除かれない。このため、測定した濃度と阻害の程度はあまり相関しなかった。
結論としては、透析患者にthiamineを投与すると、oxithiamineによるトランスケトラーゼの阻害を上回る作用を示してくれるのではないか? と。
2020/05/17
Couples living far apart
Married but Living Far Apart
https://www.nytimes.com/2020/05/16/fashion/weddings/coronavirus-some-couples-reconsider-living-apart.html
まさに自分のことを書かれているようなNYTの記事。
広い米国では結婚しても10年以上離れて暮らすカップルも多いそう。
しかし今回のコロナウイルスの蔓延により、一緒に暮らすことを考える人も増えた。
・疾病罹患の不安(いつ死ぬかわからない)
・在宅勤務という職務形態(仕事場と近いところに住む必要がなくなった)
ということらしい。
海外で働くほとんどの人から、「家族と一緒にいった方がいい」と
お勧め(忠告に近い)されるのだが、私の主人は絶対に一緒には来てくれないし、
まあしょうがない。
2020/05/08
Hormesis (link)
古いけど読んでみたい論文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/6695170
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28944077
Hormesis is the phenomenon and estimation that molecules in the low concentration have different behavior in the cell compared to that of the high concentration. For example, Fe and Cu are dangerous substances creating antioxidant chemicals in the cell, but a low dose of those metals are mandatory for our body.
The threshold model, prevailing in toxicology, would be replaced by the hormesis theory if the mechanism of hormesis was proven molecularly.
Pre- and postconditioning were also explained by this theory.
I guess that it is the same concept of protein droplet or fifth folding and signaling system...
日本語でホルミシスと検索をかけるといかにも怪しい、インチキ臭いサイトや説明しか見当たらない。悲しいことだ。
2020/05/06
相分離生物学
別の本を買おうとしたら、アマゾンがおすすめしてくれたので、へぇと思って買った
本だったのだが、面白かった。
この発見は生物学のパラダイムシフトを起こすかもしれない。
この液ー液相分離を初めて発見した研究者は数年以内にノーベル賞を取るかもしれない。
そして私がこれから取り組もうとしている内容にも影響を与えてくれる。
熱い分野だと感じるとともに、なぜ今までこれに気づかなかったのか!という研究手法の制限からくる研究者の思い込みがいかに危険かという点も勉強になった。
Contact tracing is not necessary, is it?
We don't live in a perfect world but try to change better.
接触者追跡調査は意味がないのでは?という市中の疑問に対してNew York Timesに面白い記事が載っていた。完全に反駁していないように感じるところもあるが、追跡調査は必要なのだ。CDCの元ディレクターによるOpinion
https://www.nytimes.com/2020/05/05/opinion/coronavirus-contact-tracing.html
接触者追跡調査、Contact tracing は無意味であるという理由は4つ
1) 患者数がここまで増加したら無意味である。
2) 追跡調査は時間がかかり、患者を見つけるのには向いていない。
3) 無症状の患者が多いと無意味である
4) 人手と時間がかかるのに、公衆衛生部門にある資源は限られている(他の対策に費やすべき)
1) 患者数がここまで増加したら無意味である。
患者が増加したとしてもこれ以上増やさないためには追跡調査が必要である。
実際感染した患者の80%は二次感染を起こしていないが、20%の患者が拡散させている。この拡散している患者の行動を把握することでこれ以上の拡散を防ぐことができる。
2) 追跡調査は時間がかかり、患者を見つけるのには向いていない。
確かに追跡調査には時間がかかり、新規患者を見つけることに特化した方法ではない。しかし新たな感染を防ぐ、もしくは感染のリスクが高い人物を同定することでいち早く患者を同定することができる。
3) 無症状の患者が多いと無意味である
無症状の患者が多いことだけで接触者追跡調査が無意味ということにはならない。
検査体制の充実と並行して接触者追跡調査を行うことでこのような無症状患者が疾患を拡散させることを予防することができる。
4) 人手と時間がかかるのに、公衆衛生部門にある資源は限られている
追跡調査は確かに時間と人件費がかかる。というのも追跡調査は決して患者を犯罪者のように追跡するものではなく、むしろ患者とその周囲の人を守る目的があるのだが、それを理解してもらい、患者から信頼をえるためには医学的な知識やコミュニケーション技術が必要である。そしてだからこそ、資源が限られていたとしても追跡調査は患者と地域を守るために必要である。(他の方法より患者を守る方法として優れていると)
資源が潤沢にあれば追跡調査ももちろん行うべきなのだが、優先順位として他の対策(検査拡充や行動制限など)と競合する場合に追跡調査をとるべきとまでの強い根拠はない。同時並行が可能であれば、追跡調査は行うべきであるというのが骨子。資源が限られている中で何を優先させるかというのは難しい。
日本は追跡調査にとても重点をおいた政策をとっている。今回のアウトブレイク以前に麻疹など多くの感染症においてこの追跡調査、隔離がうまく機能していた歴史がある。追跡調査がOutbreakにどの程度寄与しているのかを比較することは重要なテーマかもしれない。
2020/05/04
生命科学の実験デザイン
https://www.unp.or.jp/ISBN/ISBN978-4-8158-0950-8.html
もう一度実験デザインについて学び直そうと思って買った本。
独特の日本語を使っているところがとっつきにくいが(反復体とか)、
素晴らしい本だと思った。 一生ものの本かもしれない。
例題は全く公衆衛生的ではない。細胞生物学的でもなく、
どちらかというと、生態学とか自然科学よりな例題が多い。
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