こちらも1ヶ月経ったミントとローズマリー。
ミントはとても元気だったのに、ローズマリーに白い粉が出て枯れ始めた。
うどん粉病だ。気温の寒暖差が大きいとなりやすいらしい。
白くなった葉は全部取ってしまった。また生えてきてくれるかしら。
こちらも1ヶ月経ったミントとローズマリー。
ミントはとても元気だったのに、ローズマリーに白い粉が出て枯れ始めた。
うどん粉病だ。気温の寒暖差が大きいとなりやすいらしい。
白くなった葉は全部取ってしまった。また生えてきてくれるかしら。
近くのスーパー。りんごの種類が豊富。
アメリカにきてからは41日だが、働き初めてちょうど4週間が経った。
1週目はひたすらオリエンテーション。
2週目から、色々とトラブルがありながらも基礎実験のいろいろを学ぶ。今まで10年間臨床しかしてこなかったのだから、知ったかぶりも何もできない。
呆れている(ばかにしてくる?)人もいれば、親切に教えてくれる人もいる。リサ、本当にありがとう。
これも日本と変わらないかもしれない。
IHCは一通りできるようになった。WBも時間はかかるけどまあできるだろう。
PCRはまだまだ。FCもまだまだ(でも原理はわかった)Cell培養は初歩に毛が生えた程度。
マウスの扱いに慣れた。4週目に自分のproposalのプレゼン(半分だけ)をしてGoサインを貰えた。
道のりは長いな。
家の近くの飾り付け
今日の病院も比較的静か。マウスと、論文と、実験で覚えることも山ほど。
早くキャッチアップしようとすると焦るばかりだけど、
それだと途中で疲れてしまうので自分のペースで進んで行こう。
新しいことを知ることは純粋に楽しい。
大きなハムが安くって、しかも5ドル引きだったもので、買ってしまった。
出身がアメリカの人たちは明日は休む(1週間休む人も)けど、ドイツやイタリアの研究者は別にサンクスギビングだからって休まない。
休日がとても少ないアメリカではあるけど、みんな自分の都合に合わせて休みを取ったりしている。
でも今日はどこでも、Have a good holiday が合言葉だ。
PCRマシン
今日は朝からプレゼンがあるというのに、パソコンが起動しない。必死でシステム課に電話して、自分の困っている状況を伝える。
プレゼンのPPTは紙で印刷したものは持っているけど、バックアップをとってなかった。
(120%自分の責任)紙のプレゼン資料を元にもう一度一から作り直さなければならなかった。
朝カンファは9:30から。泣きたい気分。
なんとか間に合わせのpptでプレゼンも終え、研究にGoサインがもらえた。
昼ごろに来てくれたシステム課の人は、PCはCドライブに問題があるからドライブ入れ替えてくるわ、とPCの本体を持っていってしまった。
Cドライブに保存していた全てが消えてしまった...
バックアップを取っていなかった自分が80%悪いので仕方ない。
こんな日もある。12月から研究が始まることだし、今日は早く寝よう。
こちらの卵は12個入り。餌が違うからだろうが、味も違う。
サンクスギビングに向けて、コロナのテストをする人の長い列が至る所にある。
freeのところもあれば、80ドル、140ドルなど様々。
日本で自分の病院なのに、テストに300ドルくらいかかったのがなんともやるせない。
特に日本食が恋しくなることもなく、ここまで醤油も買わずに1ヶ月がすぎた。
美味しいお米が食べられなければ、しょうゆ味のおかずを作ってもしょうがないのだ。
色々試行錯誤の結果、Deeplabcutというソフトは私の研究には使えないと判断した。
朝一番にココア($1.70と良心的)を飲みながら論文を1本読むことを日課にした。
機械学習は結果が2値のものがやりやすい。
そもそも確固たるスケールがないものには適応しにくいのだ。しかし本当にいろんな研究をしている人がいる。
CN Xの刺激によって麻酔にかかりやすくなるのだろうか?
地元で作られた牛乳。何でもそうだけど、ローカルなものがおいしい。
low fat とか 2% fat の牛乳がたくさん売られているだが、全くおいしいと思わない。
2%fat pizzaとかあったら軽食にいいかもしれないのに。
プログラミングやシステムの世界に嫌気がさして医学の世界に入ったきがしたのが、一巡してまたプログラミングをすることになりそうだ。
機械学習はこれまでの仮説ベースの研究に対して新しい光を当てることになりそうだし、面白いかもしれない。
その前に覚えなければならないこともいっぱいあるけど。
昨日読んでちょっと考えさせられたNYTの記事
https://www.nytimes.com/2020/11/15/health/Covid-doctors-nurses-quitting.html
クリスマスツリーが売られ始めている。
ラボに行ったら日曜日だというのにイタリアチームが全員いた。そういう研究なのだから致し方ないのだろうけど、「イタリアは」とか「日本は」というのは研究においては全く当てはまらないと思う。
アメリカはどうなの?という質問も意味のないことだと思い知らされた。
「アメリカのクリスマスは何を食べるの?」「It depends on the area...」
クリスマスに魚を食べる地域もあるらしい。
「アメリカではみんなお昼に何を食べるの?」「It depends on ... 」
typical はないのだ。「あなたはどうなのか」を聞いた方がいい。
木曜日はいつもmorning conference が7時からある。
今日のカンファレンスもとても面白かった。
刺激が多い。気がつけばもうすぐ1ヶ月たつが、生活としては家と病院の往復で日本と変わらないかも...
相分離とはまた違った概念として
solvent capacity constraint 溶解容量制限
細胞の中に存在するタンパク質は電荷を持っていて細胞質の中に"溶けている"のだが、あまりにもたくさんのタンパク質が細胞内にあると、溶けられない。細胞内のタンパクの発現はこの溶媒(細胞質)によって制限されている。
Cytoplasmic crowding can act as a constraint on flux balance simulations
で、それをシミュレーションを使って理論的に分析するのが
Dynamic enzyme-cost flux balance analysis とかFBAwMC。
がん細胞での代謝亢進を解明するのに使えるかもしれない。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2270259/pdf/1752-0509-2-7.pdf
ラボに貼ってある代謝経路。核のように中央に位置する円がクエン酸回路
これらの経路を司る数千(数万?)というタンパク質はどうやって局在しているのか、相分離なのか、それとも別の何かなのか。
異常なほどに暖かったので、研究室の他の人たちと芝生でランチ。
Where are you from? と聞いてミネソタと言われたけど、ミネソタがどこにあるかわからず...
ImageJを使い始める。
Javaベースなのだ。なもんでプラグインが作りやすく、拡張しやすい。素晴らしい。
Cell counting について色々調べていると、プラグインもあるようだが、もともとの機能を使ってもカウントできるよう。
https://www.youtube.com/watch?v=8c68qIz_ftw
http://t-takaya.net/?p=protocol/ImageJ_nuclei_count
自分でもプラグインを作っていければ面白そう。
美しい夕方
午前中にペンシルバニア州の結果が出て、バイデンの当選が決まった。
結果が出るまでに4日かかったことになる。投票率は66% 本当に僅差だった。
これほどまでに僅差であることに、アメリカという国の不思議を感じる。
ニュースで選挙の仕組み(上院Sanateの選挙方法など)を見ても、都市部以外を握っている共和党の強さを感じた。また州としてトランプとなったり、バイデンとなった州でも、都市部はバイデン、地方はトランプと分かれている。人口密度によって支持する政党が異なるのだ。
アメリカの「地方」というのはいったい全体どういうところなんだろうか。
ホイップされたクリームチーズ。ベーグルにつけるとおいしい。5ドルくらい。
昨日のニュースはとても緊迫したトーンだったのに、今日のニュースでは
みんなちょっと緊張が緩んできた。結果はまだ出ていないが、most likelyで安心しているんだろう。
しかし選挙の結果が公になってから、何が起こるか。
為替相場を見ながらいつドルを買うか、うかがっている。
セントラルヒーティングで部屋は温室のようなので、ハーブを育ててみた。
仕事としては2日目
何よりも早く動物講習、勤務に必要な講習(Research ethics, Emergencyなど)を終わらせなければならない。今日私が1日中していたことはこの講習会をネットで片付けていくこと。
知っていることも多かったけど、vulnabilityについては国の違いを感じた。
前の病院の秘書さんにメールを送ったのに帰ってこないと思ったら、今日は休日だった。
そしてアメリカでは選挙だ。
テレビがないので、自分の周りしかわからないのだが、
特に何も変わっていないかと思いきや、
1) 州政府が10 pm - 5 amで外出禁止令を出した。コロナも関係しているだろう。
2) スーパーからトイレットペーパーがまた消えた。
みんな篭れるように準備している。
面白い現象だ。結果がどうなろうと(切にバイデン氏に勝って欲しいけど)、
私の仕事にはあまり影響ないといいなと思う。
始業1日目。朝7時30分からIDカードを作って、その後健康診断
と言っても日本の健康診断のように流れ作業で身長とか体重とか測るわけではなく、ナースプラクティショナーの方の部屋(一人に1つオフィスがあるのだ)に行って、問診を受ける。そのあと薬物テスト。この薬物テストが最も重要のようだ。
あとは既往歴がなければ本当に適当。といってもNPの方の仕事ぶりは手際がよくさすがだなと思った。日本も健康診断にこの制度を取り入れたらいいのに。
PCのセットアップがもう少し。
動物実験講習を早く受けられるといいな。
定期を買う。 1ヶ月 90ドル。
ちょっと高いなぁと思ったが、これで地下鉄はどこまででも乗れるし、バスも乗り放題らしい。そう考えると安いのか。
でもコロナだからあまり公共交通機関は控えた方がいいかも知れない。
とりあえずは病院と家との往復が始まりそう。
借りている家の庭(yard)が雑草ぼうぼうなので、春になったら絶対に綺麗にしよう。まあ時間があればだけど。
生命がいつ、どのようにして誕生したかについては諸説あるところではある。例えばRNA worldとか、何かしらの脂質が集まると、それは膜を形成するとか。
おそらく、きっと、間違いなく?形成することは可能なのだ。例えば雷などの電気刺激や光刺激は35億年前もあっただろう。
そういった刺激によって起こる化学反応は数知れず、太古の海にはそういった刺激と炭素、窒素、水にとって多くの化学物質が生成されていただろう。そこからRNAのような仕組みができたとして、おかしくない。
ただ、それだけでは生命にはなりえなかった。生命が生命として維持できるためにはその場にあった多量の不要物質、特にエネルギーを産み出しエントロピーの増大に逆らう上で生み出される残渣を安全な形で排泄できなかれば、ホメオスタシスは生まれない。
作るだけではだめなのだ。
排泄できなければ。
有害な物質を排泄する仕組みを持った瞬間が、生命誕生の瞬間なのではないだろうか。
では一体、初めにできた排泄する仕組みとはどのようなものなのだろうか。
RNAiだろうか。(それが一番近いかも知れない)
現在の細胞には様々な有害物質の排泄システムが備わっている。リソソームも、ユビキチンもある。どれが一番さきなのだろうか? E Coliに聞いたらわかるのだろうか?
本当に多くのタンパクが、いったん生成して分解するという一見無駄に見えるような仕組みを持っている。このような仕組みがなぜ作り出されたのか?
なぜ分解するのに作らなければならないのか?
その恒常性はどこから来ているのだろうか。