大学院での授業があり、4月から新しいことが始まるのだとしみじみ。
兵法 三十六計を読み終えた。(原文ではなく、総説)
孫子の兵法が、1つ1つの戦争というよりは、いかに自国を維持もしくは拡大するか、という長期的な視点で書かれているのに対して、
三十六計はもっと智謀策略の方法論的な話である。
面白かったが、孫子の兵法以上に「これは誤用すると、『策士策に溺れる』というやつだな」と感じた。
そもそも、三十六計あるが、全てはEmpilicalなものであり、Statisticなものではない。
三十六計の中には、窮鼠猫を嚙むから敵は追い詰めてはならず、逃げ道を作っておけという教訓があるかと思えば、将来の復讐されるのを防ぐために根絶やしにした方がいいという教訓があり、結局は状況に応じて(現実を見極めて)使い分ける事しかないのだ。
因子分析で、この36計の背景にある因子を探ることができるんではなかろうか
と考えたり。
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時間を見つけて、中国古典を読み続けようとは思うのだが、
次はもう少し穏やかな菜根譚にしようかな。