今週のNEJMのHpにパッと目をひく論文と図があった。
Transcatheter Aortic-Valve Replacement with a Balloon-Expandable Valve in Low-Risk Patients
https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1814052
赤がSAVR で、青がTAVR 。低リスクの患者に対するTAVRの死亡率、脳卒中発生率、再入院率についてのTime-to-Event Curveなのだが、
しかし、だ。
図全体を見ると、
あれ、100%スケールで見るとインパクトがそれほどないように見えてくる。。。
Surgicalでは、周術期の合併症が高いが、それ以降にはほとんど合併症が起きていない。
それに対して、TAVRのは8ヶ月を超えたあたりから、右肩上がりにじわじわと上がっている。
12ヶ月では15.1 VS 8.5 だが、2年後、5年後、10年後ではこの差はもっと縮まるのだろうか。
そして生体弁の寿命と言われる10-15年後にはどうなっているのだろうか。
しかしトップページに、このいかにも差がありますという図のみを持ってくるのはあこぎな感じがします。。。