2018/11/23

Vacation In Paris 2


参考記事
http://www.sagawa-logi.com/column/scm/column024/

<差別について>
・アジア人の差別
旅行前から、フランスではアジア人は差別に遭遇するという話を聞いていたので、実際はどうなのだろうかと思っていた。
聞いたところによると、差別意識は以下の順となるらしい。
フランス人 > ヨーロッパ圏の他の白人 > 元々植民地であった国々の人々(アフリカ人) > アジア人
実際どうであったかというと、フランス人の欧州の他の国に対する差別は全くわからない。フランス語が話せるか、話せないかによる差別はあるが、(これは差別ではなく、単なる落胆や軽蔑なのかもしれないが)、人種による差別は感じなかった。この理由について考えると...
第一に人種差別的な発想を持っているのは、特に上流階級の人々であろう。おそらく。そのような人が出入りするような高級レストランや高級ショップに行くと、露骨に差別を感じるのかもしれない。私が接した一般の労働者と呼ばれる人達にはそのような意識はない。
スーパーで一人チーズの棚を見つめて思案していたところ、60代くらいのご婦人に話しかけられた。どうやら2つ買うと50%引きというものを買いたいけど、2つもいらないのよねといったニュアンスであったのだが、Oui, moi aussi, mais je ne sais pas francais. Excuse moi.
どう見てもアジア人な外見の人に普通に話しかけてくる。
第二にこれは推測でしかないが、アジア文化がフランスで浸透していることだろうか。SUSHI restaurantの多さ、植民地としていたベトナム料理店よりも多いだろう。私としては興ざめではあるのだが、ポケモンや日本のアニメのポスターが地下鉄の駅に大きく張り出されている。年配のフランス人はよく思わないのだろうが、少なくとも若い世代のフランス人はこれらの広告をするだけの価値のある消費者であるのだ。と考えると、その世代にアジアに対する偏見は少ないと考えられる(かもしれない)。ちなみに日本人も中国人もみんな同じに見えるらしい。

日本では相手が日本語を理解できないと、日本人の方が申し訳なさそうな態度をとることが多いが、これは本当に独特である(それの良し悪しは置いといて)

・フランス国内の差別
ではフランスの中では差別はあるのか?差別というのはなかなか可視化できないので旅行者がほんのわずかな期間滞在しただけでわかるものではない。しかしこれはアメリカでも同様であるのだが、明らかに職業的な違いがある。
ガードマン、朝早くからの仕事は圧倒的にアフリカ系の人々が多い。工事現場などの仕事もアフリカ系、ラテン系?が多い(アジア人はいない)メトロの客層も朝と午前中(10時ごろ)では全く異なる。朝早くから働くのは低所得者層と決まっているかのような有様。
待遇のいい仕事は既存民族のものであり、移民は底辺から這い上がっている。

しかし、若い世代になると異なる。フランスの小学校は昼休みに家に帰るようで、正午ごろになると門から一斉に出てきて迎えにきた保護者と帰って行く。彼らに人種による差別はない。リセでも同様であり、人種による差なく、行動も日本の高校生とあまり大差ない。こういった若い世代が人種による差別のない正解を作ってくれるのではないかと感じる。
移民の第一世代はたいてい成人であることを考えると、差別がない社会になるにはその次の世代が成人したとき、もしくは第3世代目が成人したときだろう。そう仮定すると、新しい人種が社会の中で差別を感じずに生活できる基盤ができるには100年くらいかかるのかもしれない。日本からのペルー、ブラジル移民もそのような歴史をたどったのであろうか。


<ファッションについて>
フランス人はオシャレだと思う。しかしそれはご婦人である。若い人はそうでもない。
流行を取り入れるという概念は全くない。みんな判を押したようにタイトなブラックジーンズにセーター、ストールとコート、もしくは黒いタイツにスカートである。それは確かにオシャレなのかもしれないが、みんな同じ服装とも言える。
変わってご婦人はオシャレである。服はシンプルでもピアス、髪型、メガネ、そしてカバンといったものに個性が光る。お金をかけているのもわかる。
日本の若い子は流行に敏感で奇抜な服装も多いが年齢を重ねるにつれて無難なファッションになるのとは対照的だと感じる。