2018/11/22

Vacation in Paris





夏休みを利用して一人でパリにいる。1ヶ月前にサンフランシスコに行ったものだから、二つの国(日本も入れると3つ)の比較が非常に興味深い。

<空の旅>
今回はエールフランスを利用した。サンフランシスコにはJAL。エールフランスであったせいもあるだろうが、乗客は80%以上がフランス人もしくは日本人ではない人たち。
日本人ばかりのJALと異なり面白かった。今度海外に行くときはJAL以外で行こうと決心した(断っておくがJALの機内サービスは素晴らしい)。
・みんなトイレに行かない。
食事が終わってもトイレに行く人はほとんどいない。それどころか、11時間のフライトで私の隣座席の女性は1回もトイレに行かなかった。もちろん歯を磨くという人もほとんどいない。日本人はトイレへのこだわりが強く機能性の高いトイレは有名だが、そもそも人生において最もトイレを身近に必要とする民族なのかもしれない。
・以外に静か
機内に乗り込んだあと、フランス人はよく話すと聞いていたが、とても静かだった。手荷物預け入れ時のカウンターの状況から察するに私のような一人で旅行する人はほとんどいないはずであるのに、話をしている人はほとんどいない。
・急性アル中にはコーラ?
初めて機内でのドクターコールを経験した。症状は軽症で大丈夫だったのだが、日本人のCAさんから、「フランスでは酔いがまわりすぎた時にはコーラを飲むよう言われているそうです」と聞いて驚愕。そんなこと聞いたことない。
むしろ炭酸は気持ち悪くなりそうなものだが。。。まあアルコールを分解するのに糖質が必要になるので、糖分を摂取するのは理にかなっているのだが、別にコーラでなくてもいいだろうに。そして日本人でもフランス人でも何人でも共通なことであるのだが、言語が通じないというだけで、医療に関する不信感は強くなる。医者であることの証明をお願いしますと言われた。医師免許の大きな紙を持ち歩いていないし、善意で診たのに、不審の目で見られるのは辛い。

<パリの街、人>
・道は綺麗
汚いとの噂がたくさんあったが、綺麗である。ゴミは落ちていない。季節柄、枯葉が多い。道を掃除する清掃車がいたるところで働いていた。道にゴミを捨てる人もほとんど見ない。素晴らしい。私の住んでいる東京のある地域の方が汚いくらいだ。
・喫煙率高い
サンフランシスコに比べて格段に喫煙率が高い。女性の喫煙、歩きタバコが目立つ。日本と喫煙率は変わらないくらいかもしれないが、日本は歩きタバコ禁止条例が普及してからか、こういう光景にあまり出くわさなかったと思い知らされた。
・メトロは静かに、かつ乱暴に動く
日本の地下鉄がいかに過剰に放送し、いかに過剰に正確性に気を使っているかを知らされる。観光地の駅以外、ほぼ放送はない。車内の広告もほぼない。案内もシンプル。
停車時、まだ動いているのにドアは開く。高齢者には優しくない。
しかしこれはフランスでの高齢者率が日本と比較して低いことに起因するのかは不明。
・信号は基本守らない。
これはサンフランシスコでもパリでも共通していることであるが、車の通っていない赤信号を律儀に守るのは日本だけである。車が通っていない=渡ってよしと考えている。
歩行者だけかと思いきや、車もその調子で驚く。
交通事故はまだ見てないが、交通事故発生率はどの程度なのだろうか。
・京都に似ている
パリと京都を一緒にすると、パリ人も京都人も気を悪くするのかもしれないが、似ている。観光地や繁華街には観光客向けの店が並び(特に美味しい訳ではない)、値段も高い。地元の人はそんな店には行かない。何を目的に行くのかにもよるのだろうが、パリを楽しむとしたら、いかに観光客が行きそうな場所をさけるかが重要だ。
とはいっても、パリは京都ほど治安がいいわけではないので、勝手気ままに歩き回るのも問題だ。

<フランス語>
・話せるに越したことはない。
通じると嬉しい。もっとフランス語を勉強してからこればよかったと一番反省した。

<料理>
・食事の量
アメリカは一食あたりの量が多いが、Box pleaseで持ち帰りができるので問題ない。フランスは一食あたりの量はアメリカほど多くないと聞いていた。が、違った。日本人にしてみれば、一皿一皿が一食分くらいの量である。Menu (前菜、主菜、デザートの決まったセット)はよっぽどの大食漢な人しかお勧めしない。
とある店で、前菜を平らげるのに30分かかり(それでも1/3ほど残してしまった)、これをフランス人は食べきれるのか?と疑問に思っていた。しかし私が入ってから30分後に入店したビジネスマン(パリに出張で来たと思われる感じ)は私と同じメニューの前菜を10分程度で平らげ、あっという間に私を追い抜いてお勘定をして去っていった。
胃袋が違う。。。
・ブーランジェリ、パン
美味しい。そして安価。そしていたるところにある。フランスにきて最もよかったと思う瞬間。有名な店がガイドブックにのっているかもしれないが、どこに入っても美味しい。
・酪農製品
スーパーに行くと、フランスは酪農の国であることを思い知らされる。ヨーグルト、ミルク、そしてチーズ、バター、数えきれない種類と量。これと対峙できるものを日本は持たない。アメリカは...アメリカにもない気がする。というか、日本のスーパーはアメリカのスーパーの縮小版だから仕方がない。
・多少の傷は気にしない。
これは日本以外の国に言えることで、日本が異常なまでに潔癖なのだと感じいる。
サラダの葉っぱが変色していたり、ややしなびていても気にしない。土がついていることもある。売っているりんごや野菜もお世辞にも美しいとは言えない。むしろ日本のレストランやスーパーで売られている野菜は異常なまでに綺麗なのだ。
どっちがいいかは人それぞれだろうし、文化的な背景もあろうが、This is Japanというフレーズの中には、このような潔癖さが多分に含まれていると感じる。
・コーヒーはカフェで座ってのむ。飲み歩きはしない。
アメリカはコーヒーは持ち歩いている人が多かった。フランスは皆カフェで座って飲む。