2016/02/21

leadless pacing system

NEJMへの登場は2回目になる。
今後こちらの方がリード付きにとってかわることになるのだろうか。

A Leadless Intracardiac Transcatheter Pacing System
N Engl J Med 2016; 374:533-541
http://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1511643

725人の患者に対してleadless pacing systemを装着した追跡結果報告
従来のpacemakerは左鎖骨下にポケットを作り鎖骨下静脈からリードを伸ばすという仕組みに対して、leadless pacing systemは、右室に楔のついたペーシング機器を取り付けるというもの。右大腿静脈より伸ばしたカテーテル経由での装着となる。

725人中719人に問題なく装着ができた。合併症は28件/25人で発症。血栓、心筋損傷(穿孔)、心不全、pacemaker症候群などがあった。
リード付きの従来のPMと比較して合併症の発生率は同等か少なく、安全性は担保されたとしている。

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このPMが入っている患者でCPAになった場合に胸骨圧迫で取れてしまったりしないのだろうか?
PMの寿命のための入れ替えも、リード付きと比較して安全に行えるのだろうか?
手術の際のマグネットモードなどの変更はどうやってするんだろうか?

などの疑問が残る。