救急外来からケタミンが使えたら、何かメリットはあるのだろうか?
Low-dose ketamine improves pain relief in patients receiving intravenous opioids for acute pain in the emergency department: results of a randomized, double-blind, clinical trial.
Acad Emerg Med. 2014 Nov;21(11):1193-202
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25377395
救急外来にきた60人の患者を対象に、疼痛コントロールに対してモルヒネ単独群、モルヒネ+ 0.15mg/kgのケタミン群、モルヒネ+ 0.3mg/kgのケタミン群に分けて疼痛コントロールおよび合併症についてRCTを行った。
0.3mg/kgのケタミンを使用した群で疼痛コントロールは最も良好であったが、不快感やめまいは0.15mg/kg群と比較して増加した。
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low dose だと呼吸抑制もないし、疼痛コントロールとしては用いやすいのかもしれない。
ケタミンの鎮痛作用の特徴としては体性痛はとりのぞけるが、いわゆる内臓痛は取り除けないので、単独では用いにくいが、補助鎮痛としては本当にいい薬だと思う。