2014/05/26
anesthesia of Extremely low birth weight infant
超低出生体重児が受ける手術としてはPDA ligationが多い。
PDA ligationはインドメタシン療法を2コース行ってもPDAが閉鎖せず、肺うっ血が出現した場合に考慮する。
超低出生体重児では以下の合併症を効率に合併する。
RDS、脳室内出血、脳室周囲白質軟化症、未熟児網膜症、壊死性腸炎、無呼吸、
低体温、低血糖
1990年後半はら2000年台に欠けてはNICUで手術が施行されることが多かったが、
最近では手術室での手術が増えてきている。
体位:右側臥位。
モニター:
PDAがAortaと同じくらい太いCaseがあるため、上肢(できれば右手)および下足で酸素飽和度をモニタする。心電図、SpO2 A-kineで圧をモニタする。
呼吸管理:
手術前はHFOで管理されていることが多いが、術中はHFOでは術野からの圧迫等に耐えられなくなるため、IMVモードに変更する。 酸素化をみながらPIPおよびPEEPを決定する。
呼吸器回路はできるだけNICUと同じ機種を持ちいる。
未熟児網膜症のリスクをさけるため、できるだけFiO2は低く保つ。
導入:
フェンタニル、ベクロニウム/ロクロニウム、ミダゾラム
セボフルランやイソフルランといった吸入麻酔や循環動態が不安定となるため、用いない方が望ましいというのが一般的な見解のようだ。
ただしミダゾラムでも低血圧などを引き起こすことがあるため注意する。
維持:
フェンタニルの追加 手術自体はPDAのligationであり、1時間弱で終了する。
バイタルの変動をみながらフェンタニルを追加する。
50-100mcg/kg程度の大量フェンタニルを使用することで術中の安定を得られるとする報告も。
なにより呼吸! 未熟児は無呼吸、肺虚脱がおこりやすい。
参考:
Clin Periar Anesth 2003;9:123-125
IRVO 1999;53(9):601-605
Best Practice & Research Clinical Anaesthesiology Vol. 18, No. 2, pp. 273–290, 2004