2014/05/25

Anesthesia for liver transplantation (2)


Preoperative assessment
・術前精査(baseline):血算、尿酸、クレアチニン、電解質、肝機能検査、凝固機能検査、ウイルス精査(水痘、ヘルペスを含む)、白血球分画、抗体、血ガス、ECG、Xp、心エコー、呼吸機能検査
・術前精査(specialized):潜在性冠動脈アテローマの精査は注目されている分野で、グラフト非関連死亡の大多数を冠動脈疾患が占めている。American Association of the study of Liver Diseaseでは50歳以上、CADの家族歴があるもしくは既往歴がある、糖尿病をもつ患者ではドブタミン負荷心エコー検査を行うべきとしている。しかし最近では心筋シンチでより正確にCADの診断ができるという報告もある。重症ではない多枝性のCADが1年生存率、病院滞在日数鵜、術後カテコラミン使用に影響を与えるという報告があり、原因として免疫抑制剤よってアテローマの形成が促進されると考えられている。
しかし術前精査でCADが見つかった場合にどのような治療を行うかについてのコンセンサスはない。PCI、CABGともに報告はあるが、数は少ない。
呼吸困難と低酸素血症をきたしている患者では肝肺症候群を疑って精査を行う必要がある。bubble testが有効である(PFOの診断で行う bubble testとほぼ同様)。3,6拍後に左房にbubbleが認められた場合は肝肺症候群を疑う。

Anesthesia management of Liver transplant procedure
肝移植は5つの段階に分けられる。
1) preoperative care and consent
2) induction and monitoring
3) preanhepatic phase
4) anhepatic phase
5) reperfusion and wound closure