【僧帽弁】
・正常面積は4-6 cm2
・面積は前尖が2/3を占めるが、弁周径の割合は後尖の方が大きい。
・Echo viewでは60-90度が長径であり、交連部を観察できる。
・手術の適応:NYHAII度以上、面積 < 1.5 プラニメトリー法ではMSの評価は困難。
MRを合併している場合はPHTによる弁口面積の計算はMSを過小評価する。
ARを合併している場合のMSの重症度は過小評価される(圧較差が減少するため)
・重症度評価:圧較差 > 10 PTH > 300 (220とするものも)PAsys > 50 弁口面積 < 1.0
弁置換か、弁形成かはWilkins scoreで評価。scoreが高いと置換となる。
Wilkins scoreは弁の可動性、石灰化、弁肥厚、弁下の組織変化をエコーで評価。
【僧帽弁閉鎖不全症】
・Carpentireの分類。type IIが最も頻度が高い。リウマチはtype IIIa 虚血性心疾患は IIIb
・弁の逸脱ではP2が最も多い。形態は弁尖の粘液水腫様変性が多い。
・手術の適応:LVDs > 45 LVEF < 60 (ただし EF < 30は適応外)
・術前の評価はPISA法、ジェット面積、vena contracta、連続の式で求める。
vena contractaは偏心性のジェットでも評価できるが、PISAは向かない。
・重症度評価 逆流量 > 60 ml 逆流率 > 50% vena contracta > 7 mm 逆流口面積 > 0.4 cm2
で重症