PDEIII阻害薬
・DOBとの力価換算は1/20 DOB 5r = Milrinone 0.25r
・強心薬にはかわりなく、DOBやDOAと同じように不整脈のリスクはある。
・肺高血圧を呈している場合にはDOBとの併用が有効かもしれない
・投与するならば人工心肺中から投与。1時間以上投与しないと、効果が表れない。
・腎機能が低下している症例では腎障害を悪化させるリスクがあるので避けたい。
・術前にB-blockerを長期間つかっている場合はミルリノンの方がDOBよりよい(かも)
・小児心臓手術では細血管の拡張機能がより高いオルプリノンの方が好まれる。
OPTIME-CHF study (2003)
慢性心不全に対する Milrinone vs placebo。差は認めなかったが、このStudyではミルリノンの投与量が0.5rと多かったため、副作用(不整脈など)が多い結果となった。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/12651048/
Milrinone vs DOB (2021) for cariogenic shock
NEJMに報告されたRCT。結果としてDOBでもMilrinoneでも差はなかった。
https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa2026845
β遮断薬抵抗性慢性心不全急性増悪に対するPDEIII阻害薬と低用量DOBの併用
http://www.jcc.gr.jp/journal/backnumber/bk_jjc/pdf/J013-2.pdf