Dorsal Root Ganglion Stimulation Alleviates Pain-related Behaviors in Rats with Nerve Injury and Osteoarthritis
https://pubs.asahq.org/anesthesiology/article-abstract/133/2/408/109181
Anesthesiology の2020年に発表されていた論文。
脊髄刺激法がどのように効果があるのかについて、ラットのモデルを用いて研究している。
結局メカニズムについては不明なままなのだが、sensory neuron T-junctionが注目されており、さらにDorsal root ganglionとSpinal cord のどちらの刺激が良いのかについても比較している。
amimal rat 200-250g
Model1 2-cm incision was made on the lateral mid-thigh of the right leg
Model2 intraarticular injection of monosodium iodoacetate
Behavioral tests
von Frey test, noxious mechanical stimulation, dynamic nonnoxious mechanical stimulation
cold stimulation, heat stimulation (Hargreaves test)
刺激装置を入れた7日後から刺激を開始。1回の刺激時間は30分。
結果として、spinal cord とL4L5の2箇所のdorsal root ganglion の刺激をした群で効果が高かった。
shamとして神経障害を作っていない群においても痛みに対する反応が軽減することがわかった。またコードを留置するのみでは特に効果なく、刺激を与えることが重要である。
またModel 2のchironic painに対しても効果が認められた。刺激を止めると、痛み逃避の行動は元のレベルに戻るが、やや時間差があり、効果が残存することが確認できた。
Ganglion stimulation reduces transmission of impulse trains through the axonal T junction by amplifying its natural low-pass filtering on a use-dependent basis.
この方法によって、OAの患者さんの痛みが取れるのであれば、それに越したことはないが、さて、どうなのだろうか? がん患者さんの脊椎転移にも効くのだろうか?