2019/12/10

Microcirculation in ICU patients


microSOAP studyの論文

International study on microcirculatory shock occurrence in acutely ill patients.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25126880
Crit Care Med. 2015 Jan;43(1):48-56. doi: 10.1097/CCM.0000000000000553.


インド、ブラジル、スペイン、イタリア、アメリカ等の36 ICUから500人以上を集めたstudy

SDF sidestream Dark Field imagingという手法を用いて、微小循環を測定。
測定結果は MFI microvascular flow index (0-3の連続値)で示され、2.6をcut offとして微小循環障害があるとした。


研究デザインは observational study (cohort? 各施設での患者選択は?)
院内死亡をアウトカムとして、多変量ロジスティック回帰分析を行い、異常MFIが関連しているかを調査した。

院内死亡は28.4% であった。患者属性のtableがなく、いきなりtable 1は多変量ロジスティック回帰分析 (紙面の関係でsupplementsに飛んでしまったのだろう)
全体ではMFIは院内死亡との関連が認められなかったが、頻脈( HR > 90)を呈している患者ではOR 3.24 とMFIが異常である患者ほど院内死亡が高いという結果となった。

しかし頻脈の患者はカテコラミンの使用量も多く、ノルアドレナリンのようなカテコラミンが頻脈と末梢循環障害を起こしているだけではないだろうかとも考えてしまう。
で、ノルアドレナリンを使うような状態であることが真の死亡率上昇の原因では?
(=血圧がでない状態)

という疑問にこの研究は答えてくれない。。。

しかしこのSDF imagingという技術は面白そうで、使ってみたい。
心臓手術中に脳血流を評価する方法を考えているのだが、
このSDFが使えたりしないか。血流が悪くなることは必至なので、
その程度がどの辺りがcut offであるのかを探れたりしないか。

網膜とか?