2019/12/22

Hyperglycemia after reperfusion in cardiac surgery



Spike in glucose levels after reperfusion during aortic surgery: assessment by continuous blood glucose monitoring using artificial endocrine pancreas.
Gen Thorac Cardiovasc Surg. 2018 Mar;66(3):150-154. doi: 10.1007/s11748-017-0872-z. Epub 2017 Nov 29.

大動脈遮断後の血糖値の推移をSTG-55を用いて連続的に調べたという研究
n=22
循環停止中は血糖は100前後であるが、再灌流後、平均8分後にピークを迎え、その最大血糖値は200前後であるという論文。
糖尿病があろうとなかろうと、この高血糖の値は変わらないと。

自分の病院のデータを見ていてもこれは実感する。
糖尿病があるからといって再灌流時に血糖値が高くなりすぎる訳ではない。

さらにこうした再灌流時高血糖はpringleなどでも認められ、特に肝静脈の血糖値が門脈の血糖値と比較して高く、肝臓が糖を放出していると考えられている。


ある意味生体の理にかなった反応であり、インスリン等の投与により細胞が糖をエネルギーとして使用できることが治療につながるだろう。

しかし糖尿病の有無にかかわらず、だいたい200前後まで上がるという点が面白いというか、興味深い。
なぜ200??? 
インスリン抵抗性は変わらず、肝臓が作ったグリコーゲンがこの最大値を決めているのか?