2019/06/22

No TXA will increase blood loss in cardiac surgery


M先生お元気かな。。。

Evaluating the Effect on Mortality of a No-Tranexamic acid (TXA) Policy for Cardiovascular Surgery.
J Cardiothorac Vasc Anesth. 2018 Aug;32(4):1627-1634.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29174746


TXAを投与していた期間とTXAをやめた期間で何がどう変わったかを比較した後ろ向きコホート研究。
Before the policyの患者群とAfter the policyの患者群での比較(それぞれ1000人以上)

結論としては、TXAの使用をやめたことによって、痙攣は減少したが、院内死亡率については変化がなかった。しかし、出血と輸血量が増加した。

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最近、論文にするときに何をTableにするか、何をFigureにするかがとても重要なのだと感じる(もっと早くに気づくべきことなのだが)。

Table 1   2群の患者属性を比較している。 p valuenを記載 (MW or X2検定で実施)
Figure 1 患者の選別 flow diagram of patients enrollment
Table 2 Postoperative outcome parameters  痙攣、再開胸止血、透析、輸血量、出血量、人工呼吸器装着期間 (duration of mechanical ventilation) ICU 滞在日数、30日死亡率
Table 3 propensity score matchingの結果の一覧
Table 4 Propensity score matching させた後のpostoperative outcome parameters
  ( table 2と対応)
Figure 2  月ごとの痙攣の発生と死亡率とグラフにしたもの。
Table 5 post-intervention changes in seizure and mortality rate associated with segmented regression analysis 痙攣と30日死亡率については、TXA使用していた時期をBaselineとして、傾きとレベル(介入が行われた地点の値)がどのように変わったかを検定している。


Yt = B0 + B1T  + B2Xt + B3 T Xt
ここでB2はレベルの変化を示し、B3は傾きの変化を示す。 

この2つの変数(レベルと傾き)に有意差があると、介入によってoutcomeが変化したことが証明できる。

時系列データの解析についての参考スライド
https://www.slideshare.net/koichirogibo/its-81063341

時系列データについての計測ポイントはそれぞれ前後で8以上必要と言われている。