2019/02/25

末梢循環灌流モニタリング Review


末梢循環灌流モニタリングについて。
Monitoring peripheral perfusion in critically ill patients at the bedside.
Curr Opin Crit Care. 2012 Jun;18(3):273-9.

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22517401

末梢循環灌流は集中治療における循環障害のモニタリングとして重要である。
しかし、"末梢(peripheral)"循環が"体(systemic)"循環を本当に反映しているのかについては議論があり、単に末梢血管の血管運動神経緊張度(vasomotor tone)を表しているに過ぎないとの主張もある。
体循環が維持されていても、末梢循環や臓器の循環不良が持続することもあり、その評価がイコールではないことは留意すべきである。

ここにいくつかの末梢循環モニタ方法をreviewする。

1) 皮膚の触診 cold/warm

2) CRT capillary refill time  4.5秒以上で循環障害

3) Mottle score  4-5で循環不全

なんやこれ・・・ 聞いたことないわと思ったら斑状皮膚(いわゆるリベド)のことで、この範囲をスコアリングしたものをMottling scoreというらしい。
http://www.scancrit.com/2014/04/19/mottling-score/


4) 温度差 前腕 vs finger  4度以上の乖離

5) 温度差 中枢温 vs つま先   7度以上の乖離

6) NIRO/ INVOS   < 70-75%

7) PPI   cut off 1.4%