2018/12/01
transcatheter mitral valve repair in patients with heart failure
2018年9月のNEJMより。
Transcatheter mitral valve repair in patients with heart failure
https://www.nejm.org/doi/pdf/10.1056/NEJMoa1806640
この論文、かなり注目されているんだろう。Googleアシスタントが mitral valve repairと入れただけで、この論文のリンクを持ってきてくれた。
現在のTranscatheter mitral valve repair の適応基準はEF > 30%であるが、EFの低い患者に対しても内科的治療(薬物療法)と比較して予後を改善するのではないか?というRCT
方法・患者
EFが20-50%でsevere MRのある患者を対象とした。
患者数:614人 介入群 302 対照群 312 に割付。患者の平均年齢は 71% mean EF は31.3%
NYHAは II 35-42% IIIが54-51% IVが6.0-10.6
(RCTではあるが、対照群の方が若干NYHAが高い)
虚血が原因の心不全が60.7%を占めた。
結果
介入群では退院時のエコーで82.3%がMR Iもしくはそれ以下となっていた。
治療開始後1年の入院率は 介入群35.8%に対して対照群では67.5%
1年以内の死亡率は 29.1% vs 46.1% 30日以内死亡のみで見ると介入群2.3% vs 対照群 0.7%
LowEF + MRでは2年以内に2/3の患者が死亡率とされている。
LowEF + MRの患者で、手術はClass 1の適応ではないが、内科的治療 + 手術とTranscatheter mitral valve repairでの比較はどうでしょうか。