Kounis 症候群
アレルギー反応から冠動脈狭窄をきたし、重症では心筋梗塞および心停止となる症候群。
病態として、冠動脈に存在する肥満細胞に対して、アレルギー反応により脱顆粒が起こる。この結果ヒスタミンが強い血管収縮を起こし、さらにもともと存在したplaqueにびらんが形成されてplaque破綻を起こすというもの。
1991年に初めて報告された。
type 1 もともとCADを持たない患者で冠動脈攣縮が起こった状態
type 2 CADを有する患者の冠動脈攣縮およびplaque破綻。
type 3 ステント留置された患者のステント内血栓誘発による冠動脈閉塞
治療として確立されたものはなく、ACSの治療に準じる。
周術期の報告が多い。
シプロフロキサシンによるアレルギー反応後のKounis 症候群の報告
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27865673
アンピシリン/スルバクタムによるアレルギー反応後の報告 10分後に起きている。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27872436
たこつぼとの鑑別にKounisも行おうとするcomment
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27842950
ここ数日のアメリカの政治に衝撃を受けている。
先制攻撃で相手を面食らわしてビジネスを行うというのが、もともとの彼のビジネススタイルだったというが、これが国際社会でも通用すると思っているのだろうか。