今日読んだ「心臓手術の麻酔」で心臓手術時の血小板減少にデスモプレシンが効果があるという記載があった。
そういえば国試の時に、von willebrand病でデスモプレシンが1st choiceと覚えた。
デスモプレシンはvon willebrand factorの放出を促進するため、 VIII因子が増加する。
しかし、von willebrand病以外でも効果はあるらしい。
脳出血患者において、デスモプレシンの有効性を調べたpaper
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25005444
心臓手術においてのpaper 1993年!
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/8431122
2008年にreviewもあった。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18173693
2014年のreview
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24263581
2014年のreview
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24263581
止血効果を目的としたデスモプレシンの使用方法について
http://www.jsth.org/publications/pdf/tokusyu/20_3.289.2009.pdf
0.2-0.4mcg/kgを生食 100mlに溶解し、1時間程度かけて滴下。4−8時間の止血効果を得られると。静注用のデスモプレシンは1Aあたり4mcgなので、50kgだと3A12mcg程度投与することとなるのか。
日本では全くの適応外だが。
2016年追記
心臓手術術後にデスモプレシンが効くかのRCT
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/aas.12740/abstract;jsessionid=ADD1125403F38BA007E179E87DA765B7.f04t03