2013/12/13

Mortality in anesthesia

ブラジルからの systematic review

Mortality in anesthesia: a systematic review.
Clinics (Sao Paulo). 2009;64(10):999-1006.

33個のtrialを分析。
国、研究方法によっても死亡率は異なるが、1950-60年台は6.4/10,000であったが2000年ごろには 0.5-1.0/10,000となった。この20年で1/10に減少している。
病態要因:外傷、肝不全、肝移植、心臓手術、大量出血が関与
患者要因:新生児、乳児 (高齢者については議論がある)
手術要因:全身麻酔、心臓麻酔、大血管手術、消化器、小児外科、耳鼻科手術

日本の研究も含まれていて2003年と2004年にそれぞれ術後7日目までの死亡率を算出
 周術期死亡率は 4.05-6.85/10,000   麻酔関連死亡率は 0.21-0.1/10,000 


麻酔関連死亡はゼロにしなければならないものであるが、ゼロとするための手段として何があるかについても議論。
この20年での死亡率低下に寄与しているのは、SpO2のモニタリング、EtCO2のモニタリングであろうとしているが、関係性について調べられたものはない。
また事故を防ぐためにはsimpleな麻酔管理、チェックリストの整備、トラブルシューティングできる麻酔科医の配置、ERへの麻酔科医の配置、筋弛緩のモニタリングやリバースの準備といったことが挙げられている。


オロジーで麻酔関連合併症・死亡の原因についての後ろ向き研究
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/15681938