2013/08/14

TEE memo #4 Diastolic function

【拡張機能】
・AMIで最初におこる変化は拡張能の低下
・Volumeを負荷したときに拡張能がないとAfibとなる。
・拡張能の評価はLAとPV。
・LAではE/A DT(deceleration time)、A duratioによって評価する。(すべて年齢とともに低下)正常:E/A > 1 , DT = 150-200
・拡張能低下では E/A < 1、DT > 200
・IVRT(等容性弛緩時間)= A弁が閉じてM弁が開くまでの時間 = 70-90ms
 DTと比例しており、拡張能の低下ではIVRTが延長する(=弛緩しないのでM弁がなかなか開かない)。拘束性障害や若年者ではIVRTが短い。
・E/A > 1 が偽正常の可能性を示唆する所見:左室径の異常、伝播速度の低下、組織ドプラ > 15 、前負荷の減少により E/A < 1  (前負荷の減少:バルサルバ手技をかける。容量が減少するとき、正常ではE/Aはかわらないが、拡張能の低下ではAが減少しないためE/A < 1となる)
・PVではS(Ps)波、D(Pd)波、Ar(Par)波で評価する。
S波は収縮期にながれこむreserverの役割。D波はConducterとして働く。
・組織ドプラ
 E':拡張期の便輪部の動き
 E/E' = 左室充満圧評価の指標 PCWPと相関。正常 3.0-7.7
・flow propagation
カラードップラでみるM弁からApexまで(約9cm)の流速。正常では0.1msecで到達する。 0.2msec以上かかるようであれば拡張障害を疑う。