イタリアに帰るBのための送別会が昼に短く開かれた。
コロナになってから初めてとのこと(みんなワクチン打ったのでいいでしょう)
Bはイタリア出身だが、ご両親はイラン の人だと今日聞いた。
革命の時に移住したらしい。
アメリカに来て知り合ったロシア出身だというV君は5歳の時にロシアからカルフォルニア
に来たと言っていた。今34歳、彼から特に何も言わないけど、
計算すると、1991年、ソビエト崩壊の時に移住している。親戚・一家全員で移住したらしい。
政治的な混乱によって海外に移住する人の中に、学術分野に関わっている人が
多くいることを体感した。
確かに研究者という身分は政治が安定してこそ成り立つところがある。
クメールルージュのように、革命後に殺されかねないと思ったら
死に物狂いで亡命、移住でもするだろう。
のほほんと日本で暮らしていた私にとって、テレビでしか知らない歴史的事件を
生で経験している人たちはそれだけで畏敬の念を抱く。
そんな移民2世のBやV君は、医者になったり、PhDを取ったりしている。それもまたすごい。
研究に政治が介入しなければいいのにと思うが、そんなのは甘っちょろい考えで、
駆け引きをしなければ、研究者は生き残れないらしい。