公園で遊ぶ子供達(と思いきや若者や大人も大勢)
ラボの実験はまだまだ続く。
朝野9時から病院の麻酔科全体の研究カンファがあった。麻酔に関する研究を行っている
PI(研究チームリーダー)が自分の研究についてプレゼンテーションを行うのだが、
持ち時間は一人3分。3分の長さで、50人のPIがプレゼンテーションをする。
まずそれだけ研究チームがあることに驚いた。
私もその中の1つのチームの一員なので、1チーム平均4,5人と考えても、麻酔科だけで
200-250人?の研究者がいる(臨床と併用している人ももちろん大勢いる)ことになる。
次に3分という持ち時間でどうやって自分の研究をプレゼンするのか、
(延長は許されない、容赦無く打ち切られる)、これが見ものだった。
研究チームのプレゼンなので、チームリーダーは複数のプロジェクトを持っている。
1つのプロジェクトの説明だけでもきちんと説明しようとすれば10分程度はかかってしまう。
それを3分で説明するのは土台無理な話なのだが、
諦めてしまっては3分は退屈な3分になってしまう。要点をまとめずに懇切丁寧に話そうと
すると時間ぎれで結局何が言いたいのかわからなくなる。
多くのPIが苦戦する中でも、ジャスト3分のプレゼンをするDrのなんと
素晴らしいことか。そして記憶に残るプレゼンについても考えさせられた。
短くなればなるほど、ビジュアルに訴えかける結果は記憶に残りやすい。
ストーリーは単純であればあるほど、記憶に残りやすい。
プロジェクトの目的は何か、仮説は何か、そのためにどういう方法を使ったのか、
結果として(ヴィジュアルに訴えかける、目に留まる)差が出たのか、
それを3分にまとめ上げたチームリーダーの方々は、素晴らしい。
この病院にはワクワクすることがある。