Association Between Opioid Dose Variability and Opioid Overdose Among Adults Prescribed Long-term Opioid Therapy.
Glanz JM, Binswanger IA, Shetterly SM, Narwaney KJ, Xu S.
JAMA Netw Open. 2019 Apr 5;2(4):e192613. doi: 10.1001/jamanetworkopen.2019.2613. PubMed PMID: 31002325;
背景:アメリカでは現在オピオイド(医療用麻薬)中毒が深刻な公衆衛生および社会的問題となっている。
目的:オピオイド過量内服に歯止めをかけるため、ガイドラインに遵守した処方が求められているが、その結果、オピオイドの処方量は医師によってまちまちである。本研究の目的はオピオイド投与量と中毒の間の関連性を調査することである。
研究デザイン:nested case-control study
2006-2018にコロラド医療センターに来院した患者のうち
(別にコホート研究を行なっており、その母体は14898人である。今回その一部の患者で症例対象研究を実施した)
228人のオピオイド中毒患者と、3547人の非中毒患者を比較した。Control群はリスクサンプリングを用いて背景を調整し、中毒者1に対して20となるように選択した。
結果、オピオイド治療期間は36.7 vs 30.9ヶ月、また高容量のオピオイド処方は有意に中毒のリスクを増加させた。 (OR 3.32; 95%CI 1.63-6.77)
結論:オピオイド処方が多いほど、オピオイド中毒につながるため、処方者は最小限の処方を探る必要がある。