2019/04/29

Health behavior and behavioral economics



GWは10連休でもないし、特にどこに行く予定もないが、
やりたかったことや読みたかった本がたくさん読めてとても嬉しい。


日経新聞に、がん検診受診への行動変容のためのパンフレットが紹介されていた。
がんセンターが行動経済学を利用して進めているものらしい。
https://style.nikkei.com/article/DGXKZO43946040Z10C19A4TCC000?channel=DF140920160921&style=1&n_cid=DSTPCS001

4月に入学した公衆衛生大学院で、この行動科学と医療のトピックがあり、
「医療現場の行動経済学」(2018年に出版されたばかり)
を読んでいる。とても面白い。


医療現場において、ナッジは時として押し付けや強制とも捉えかねないが、
国が社会保障として医療費の一部を負担している以上、国民の健康行動を
促進する義務はある程度正当化できる。

この本の中で面白かったのが、リスク回避型の人間は健康行動(体重管理、タバコを吸わない、歯を磨くなど)の遵守率が高いが、がん検診の受診率は平均より低いという事実。
がん検診自体が、痛み、煩わしさなどのリスクをはらんでいる場合、
現状バイアスによってリスク回避型の人間はこれを取らないということらしい。


ビジネススクールのように、様々な取り組みについて、
モデルケースのように症例分析が進んでいくと、何かが変わるかもしれない。