2018/12/16
帝王切開と麻酔 C/S 後のLVAD
帝王切開時のspinalでarrestし、VADを装着したというcase report
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26511992
特に何の既往もない妊娠39週の予定CS。
CS理由は産科的理由。
手術室でくも膜脊髄麻酔を実施した直後に徐脈から心停止(PEA)となったため、
CPRを開始。エピネフリン1mgと挿管を実施、2分後にはROSCしたが、血圧は不安定。
直ちにに児の娩出を行い、児に異常は認めず、Apgarは良好であった。
母親は閉傷後に鎮静挿管のままICUに移動。XPでは両側の肺水腫著明。
24時間低体温療法を実施。またImpellaを使用し、循環の回復を図った。
術後48時間後にはカテコラミン離脱でき、
さらに48時間後にImpellaからの離脱ができた
術後4日目に抜管、術後14日目に退院となった。
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spinal anesthesia後の心停止発生率は0.07%
今回のケースの鑑別として
spinal anesthesiaによる心停止
周産期心筋症
羊水塞栓症
肺塞栓症
が考えられるが、既往もなく、DICのような症状もなく、Dダイマーの上昇もなく後ろ
3つの可能性は低い(否定はできない)
Bezold-Jarisch 反射によるPEAが最も可能性としては高いか。
日本でも報告されているspinal anesthesiaに伴うPEA
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsca/32/5/32_781/_pdf/-char/ja
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日本の病院でImpellaを使用できる施設はかなり限られているし、
まずはPCPSを使用することになるんだろうか。
ラベル:
aneas_cardiac,
gynecology