2018/09/08

横隔膜壁厚による呼吸評価


呼吸器の設定が患者の呼吸状態に適しているかを知る為には、driving pressureが
最も重要であるという話が最近話題になっているが、
それ以外の人工呼吸器サポートの評価の話。

Mechanical Ventilation-induced Diaphragm Atrophy Strongly Impacts Clinical Outcomes.

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28930478

横隔膜は吸気、呼気でその厚さが変化する。吸気で厚く、呼気で薄くなる。
この厚さの変化(%)が(人工呼吸器開始時と比較して?)少ない方が人工呼吸器からの離脱しやすく、ICU滞在期間も短かったという話。
thickening fraction between 15% and 30% (similar to breathing at rest) during the first 3 days
 → 最も人工呼吸器からの離脱が早かった。

thickening fraction < 15%  → 横隔膜が伸びきっていてatorophyを起こしている
thickening fraction > 30%  → 呼吸努力が強すぎる。(もっとサポートが必要)


適切な人工呼吸器設定の補助に使えそう。