2017/09/30

Hannah Arendt


Hannah Arendt is a political theorist from Germany.
"The  origins of totalitarianism" is one of her most famous works.

備忘録。
彼女の映画もあるらしい。見てみたい。

「エルサレムのアイヒマン」
アイヒマンのみが諸悪の根源、極悪非道の人物であったわけではなく組織に従順であろうとする人間の凡庸な姑息さ(?)のことを「悪の陳腐さ」と説いた。

また、「命令に服従した」という言葉には、「意思に反していたが、渋々従った」という意味合いが含まれるが、どのような状況であれ、それは自分の意思として「支持した」ことの表れであるというのがアーレントの主張であり、それはナチスに協力したユダヤ人収容者にも当てはまると言及した。もちろんそれ以上にアイヒマンについては弾糾しているが。

日本では「私は貝になりたい」という有名な映画がある。
命令に逆らうことの困難さ、個人としての思想を持つことの重みについて欧米ほど
深刻に考えられることはない社会である。
この映画の中で、裁判にかけられた主人公が「なぜ上官の殺せという命令を拒否しなかったのですか?」と問われ、「そんなことできるわけないでしょう」という悲痛な叫びをしたように記憶しているが、ここ日本ではおそらくほとんどの人が主人公側に賛同するのではないだろうか。


個人が思想することの義務・責任について、本当に耳が痛い。


専門医試験がやっと終わった。


2017/09/24

2017専門医試験 雑感


自分のためのメモ 

<筆記問題>
予想外にC問題が難しくて疲れた。
オレキシンの作用機序、とくに視床下部が睡眠と覚醒に関与すること、生理学について
電解質関連問題多い。 低Pについて
薬理学の基礎問題多い。構造式まででる。確かにプロポフォールやスガマデクスなどは
 知っておいた方がよいのかもしれない。あとは吸入麻酔薬の構造式とか。
ブルガタ症候群:麻酔上の注意点および確定診断。ピルジカイニドの使用。
 (ガイドラインが循環器学会からでている。)
Tumescent麻酔(私の周りでこれを知っているひとはいなかった)

日本麻酔科学会のガイドラインは隅々まで読むことが求められている。

<口頭試問>
部屋に入る前に症例の事前情報を渡される。5分間、メモを取ってもよい。
でも別に書くことは...ない。渡された情報は本当に簡単なもの(2行程度)。
とりあえず、聞かれるかな?と思ったことを書いておいた(部屋に入ったら頭が真っ白になるかもしれないので)
二人の試験官(えらい先生方)がホテルの一室で待っている。
受験番号と名前を言って席につく。
症例は2題。
1) 術前評価項目を聞かれる。
2) 術中のトラブルシューティングEtCO2が下がったとか、大量出血したとかが画面をつかって提示される。キーワードを織り交ぜてしゃべり続ける。
途中で試験官から「はいもういいです」と言われる。
3) 術後、再挿管やICUでの管理の注意点について聞かれる。

<実技試験>
神経ブロック、ACLS、気道確保トラブルシューティング(Triple airway manuverは必須)
神経ブロックは、部位は違えどみんな出たようだ。しかもバイトの本物の若い人が寝ている。ゼリーをつけられて、ぐりぐりされて本当に申し訳ない。


2017.10.4 追記 合格できてよかったです。