2015/02/09

Intraoperative ketamine reduces perioperative opiate consumption


慢性腰痛をもつ脊椎手術の患者においてケタミンを併用すると術後オピオイドの使用量減ったという論文。2010年だけど。
Intraoperative ketamine reduces perioperative opiate consumption in opiate-dependent patients with chronic back pain undergoing back surgery.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20693876

ケタミンの使用量は導入時に0.5mg/kg その後維持として10mcg/kg/hを投与


前に読んだ、術後1日目でどの手術が最も痛いか?を調べたメタアナリシスでは
(こちら→ http://mmarico.blogspot.jp/2013/04/what-is-most-painful-surgery.html )
脊椎固定術は最も痛い手術の第2位と第3位を占めている。

IVPCA(フェンタニルベース)だけでは効かない痛みもありそうで、ケタミンを持続でIVPCAにまぜてあげたい。
大学の側弯症ではそうしていたけどな。

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しかしいつも論文を読んでいて気になるのだが、オピオイドの使用量が減ったこと自体がresultの評価としていいのだろうか? オピオイドによる副作用の発生頻度が減ったというところまで言えてはじめて論文にImpactがあると思うのだが。 
「オピオイドの使用量が減りました」だけでは、「で、それがなにか?」と思ってしまうのだが…。