2013/03/13

Intravenous lipid emulsion


Intravenous lipid emulsion inclinical toxicology.
Rothschild L, Bern S, Oswald S, Weinberg G.
Scand J Trauma Resusc Emerg Med. 2010 Oct 5;18:51. doi:
10.1186/1757-7241-18-51. Review. PubMed PMID: 20923546; PubMed Central PMCID:
PMC2958894.

JSEPTICのMLでも話題になっていた。
MLではとてつもない量が投与されていたが、2010年のRecommendationでは

1.5 mL/kg 20% lipid bolus with subsequent 0.25 mL/kg/minute infusion is the currently recommended protocol. Rebolus and increased infusion may be considered if circulatory stability is not attained, but 10 mL/kg lipid emulsion for 30 minutes is the upper limit recommended for initial dosing.  

と書かれている。だいたいの人はイントラリピッド100mlに相当する。
(最大は500mlくらいか)

もともと神経ブロックなどの局所麻酔薬による全身性中毒症状に対しての効果
が指摘され、それが他の中毒症(TGA、CCB、βBlockerなど)でも応用できることが
わかったようだ。

その機序としては、lipid silk とされる膜を形成することで臓器保護を行う
脂肪酸として細胞内でATPの枯渇を防ぐなど、様々な仮説があるが、
わかっていないことも多い。

何を飲んだかわからない中毒症状では、最終手段となりそう。